【駐在員とは】のメリット/デメリット
~海外在住経験発信~
【海外就職/現地採用編】
本ブログでは自身の経験(成功/失敗)から情報共有により、失敗しないための留学やワーホリ、海外就職など海外にまつわる情報を発信しています。
今回の記事では駐在員に関しての情報を発信します。私自身、駐在員になったことはありませんが現地採用で働いている間は駐在員の方々とお会いする機会が多かったり友人にも駐在員がおりますので、友人からの情報なども踏まえてお伝えしていきます。
*あくまで個人の経験や周りからの情報を元にしております。
↑マレーシア クアラルンプールのペトロナスツインタワー(出張中にパシャ)
駐在員とは
駐在員とは普通のサラリーマンです。日本の企業に就職をしてその後国内転勤のような形で勤務先が海外になるというだけのことです。ですが「勤務先が海外になる」というだけで待遇面、生活など大きく変わり自身のキャリアの大きな分岐点になることは間違いないです。実際に駐在員は勤め先企業の現地法人に出向するのですが、ほとんどの場合上位ポジションを与えられます。いわゆる管理職であり現地スタッフをマネジメントしていくなど、責任が増し大きな仕事をしていくことになります。
但し営業の場合はそこまで大きな違いは無いように思えます。同じ駐在員の中でも職種や年齢、キャリアなどによって与えられるタスク、ポジションは異なります。
基本的に駐在員の現地駐在期間は企業にもよりますが、多くは3年〜5年間です。人によっては10年以上駐在している猛者もいます。
駐在員とはどうゆう人たちなのか
駐在員の人たちは基本的にその会社で仕事ができる人たちです。その会社である程度の年数勤務し、キャリアや実績を積んでいった人たちや中途採用で即戦力となり得るような人材が勝ち取ることのできる枠だと思います。よって新卒でいきなり駐在員になれることはほぼ不可能でしょう。
英語やその他語学力が必要か
駐在員だからといえ語学力が高いとは言えません。正直なところ全く英語を離せない駐在員も中にはいます。意外にも語学力よりも技能、スキルの方が求められるということです。3年も海外生活をしていたら自然と英語が上手くなると考える人もいるかもしれませんが、そういったことは全くないです。私は英語が上手だと思った駐在員にはほとんど会ったことがありません。
駐在員のメリット/デメリット
メリットとデメリットについて解説していきます。デメリットの方が多く書いていますがメリットが大きいので、トータルで考慮すると人によっては全然我慢できることかもしれません。
〜メリット〜
メリット1: 高待遇
駐在員の醍醐味です。会社命令により海外赴任となるため様々な恩恵を受けることができます。
海外赴任手当て、住宅手当(全額会社負担)、自家用車(アジア圏ではドライバー付きの国も)、学費(会社負担)などなど。
企業により多少異なると思いますが上記が代表的な待遇かと思います。また、日本円の給与も毎月日本の銀行口座に振り込まれるので、実質これほどの高待遇であれば"給料が倍になった"と考えてもいいかもしれません。
東南アジアなどの駐在員は最先端の綺麗なコンドミニアムに在住するなど、セレブな生活を送ることができます。
メリット2: 帰国後の役職にも期待できる
帰国後のキャリアについても期待できます。役職のアップであったり、その企業の他国の拠点への駐在に行くこともできるかもしれません。(出戻りパターンも結構あります)なので、一度駐在員となればその企業で海外要員として認められるということとなり、その企業での存在感を増すことができます。
メリット3: 海外旅行が近くなる
近くなるという表現が正しいか分かりませんが、海外に拠点を置いていると、他国の距離がすごく近く感じます。例えば東南アジアに駐在をした場合LCCを使えば1-2時間でいける国が数カ国あります。しかも格安で。アメリカデトロイト の駐在でも国内線を利用すれば4-5時間あればマイアミもロスも行けます。しかも格安で。
海外旅行好きにとってもとても良いと思います。
〜デメリット〜
デメリット1: 会社命令での転勤ということ
結局は転勤であるため自分の希望した国や地域を選ぶことはできません。また元々海外に興味がない、行きたくない場合でも海外駐在の可能性がゼロではないはずです。例えばインド駐在は悪名が高いのですが、勤め先の命令でいきなりインド転勤となったらどうでしょう..?海外駐在を希望していても欧米などだけをイメージしていると痛い目にあいます。
デメリット2: 日本コミュニティに引き込まれる
せっかくの海外駐在ではあっても日本人駐在員の横の繋がりを断ち切ることは不可能です。よって飲み会や夜の接待、ゴルフなどなど様々な場面で日本人と共存していくこととなります。これではせっかく海外に住んでいても海外気分が半減してしまいます。
デメリット3: 仕事は基本的には日本人同士で行う
上記で駐在員は現地スタッフをマネジメントしていくポジションであると書きましたが、それはあくまで駐在員の中でも更に上位層です。一般の営業などの駐在員は結局顧客が日系の現地法人であり、接客相手も日本人の駐在員なので外国語を使う必要がありません。たまにローカル企業への営業や日系企業へ営業時にローカルスタッフしか出てこなかったことがありますが、そういった事例は少ないです。
社内でも日本人の同僚とランチに行ったりタバコを吸いに行ったり、、日本に努めている時と同じことをやっている人が大勢います。。
デメリット4: 英語は伸びにくい
これは駐在する国次第かもしれませんが、私が経験した東南アジアの駐在員達はそれは酷いものでした。「この語学力で本当に現地スタッフのマネジメント、指示など回せているのか?」と疑問に思う時が多々ありました。駐在前に語学研修がある企業があったり、駐在期間に現地の語学学校へ通わせてもらえたりなど英語に触れる時間は仕事以外でも沢山ありそうですが残念ながら聞いていると心の中でクスっとしてしまうような英語を使っておられる方が大半でした。
デメリット5: 接待の多さ(ゴルフ、飲み会、夜)
上記にも少し触れましたがもう一度書きます。私が体験した東南アジアの駐在員達はほぼ毎週末ゴルフに行っていました。向こうではゴルフをせずには仕事の話ができないくらい営業先ではゴルフの話になります。「ゴルフもせずに何しに来たんだ」という顧客もいるほどです。なのでゴルフが嫌いだったり苦手な人には厳しいかもしれません。
飲み会は大小様々ですが主に平日に行われます。日本人同士で日本食居酒屋に飲みに行きます。これをどう感じるでしょうか?海外駐在までして日本人と日本食居酒屋で飲み会、、、、意味が分からないと感じるのであれば駐在をオススメできないかもしれません。
夜の接待については、もう想像にお任せします。家族連れの駐在員も多いのでそういったお店に行く駐在員達を滑稽に思いますが、それも仕事の内なのでしょうか。
(お客さんの接待であれば夜のお店以外では会社負担の場合が多いです。これはメリット!?)
デメリット6: 激務
工場勤めの駐在員などからはよく日が変わる時間まで仕事をしていると聞いていました。オフィス勤めでも人によっては遅くまでかかることもあるし、接待や飲み会も業務と考慮するのであれば長時間拘束時間が長くなるのでそれも激務であると考えることができます。
アジア圏、西洋圏でスタイルが違う
色々と書きましたが、私のよく知る東南アジアの駐在と、アメリカに駐在している私の友人の経験では少々違いがあるようです。友人いわく欧米圏への駐在であれば上記デメリット3,5は比較的少ないかもしれません。また語学に関しても欧米圏の方が使う頻度や求められるレベルも高い傾向にあるため、必然的に学習の機会が多かったり伸び代が大きい可能性があります。但し欧米圏であっても駐在員妻同士でのコミュニティなど面倒な横の繋がりなどはやはり存在するようです。
まとめ
メリット、デメリット様々ありますが将来のキャリアや収入を考えると駐在員はかなり優位に立てるので目指すことができるのであればオススメします。
海外在住できても自由じゃなきゃ嫌だ!海外に来てまで日本人と関わりたくない。など考える人にはあまりオススメできないかもしれません。若くして完全で海外で生活する方法については熟考し、今後発信していけたらと思います。(ワーホリや留学ではなく)
see you next time→→✈︎